それ返してくれ!あとがき
1、この作品は前半のコメディから、後半の切ない手紙へ大きく空気が変わります。この温度差を書くうえで、どんなことを意識しましたか?
この作品はコメディ要素が強い一方で、芯になっているのは手紙の部分です。
この手紙の内容については、もし公式にカットシーンとして存在していたら自分は泣けるだろうか、という基準で書きました。
2、ノア時代のラハを、少し青くさくて自分の気持ちに鈍い青年として描いているのが印象的でした。若いラハを書くとき、今のグ・ラハや水晶公との違いはどう考えましたか?
公式で描かれているノア時代の彼から受けた印象を、自分なりに広げてみた形です。
水晶公や現在のグ・ラハから経験値を取り除いたのが、当時の彼だと考えています。
実直で誠実な部分はそのまま残しつつ、ごく普通の等身大の若者であることを強調したいと思いました。
3、日誌の内容は笑える一方で、ラハが最初からリサに惹かれていたことが伝わる仕掛けになっています。どの記述を入れるか、特にこだわった部分はありますか?
リサに惹かれている部分について、その無自覚さをどう表現するかが自分にとっての課題でした。
一方で、ぜひ書きたかったのは、まだリサを知らないラハが彼女に疑問を抱く記述です。
それをリサ本人に読まれて青ざめるラハの姿を、読者の方に想像してもらってニヤリとしてほしかったんです。
4、リサが手紙を読んだあと、「2度と私に『さよなら』なんて言わないで」と言う場面が、この作品の核心に見えました。この言葉にはどんな思いを込めましたか?
文字どおり、何度もヒカセンを置いていく常習犯であるラハへ向けたメッセージです。 クリスタルタワーで眠った時、グルグ火山での出来事、5.3でのクリスタル化、そしてウルティマ・トゥーレ。公式さん、これは本当に辛いのでもうやめてください!
5、ラストでリサが手紙を自分のものにして、ラハに新しいラブレターを要求する展開がとても可愛かったです。この二人の関係性を、最後はどんな余韻で終わらせたかったですか?
からかってみたり、ちょっと困らせてみたり。
それでも根底にある愛情と信頼は揺るぎません。
だからラハも困りながらも、本気で嫌がってはいない。
そういう安心感のある関係性を表現したつもりです